日
26
7月
2009
次世代の企業システムとしてシンクライアントが注目されている。シンクライアントとは「ユーザーが使うクライアント端末に必要最小限の処理をさせ、ほとんどの処理をサーバ側に集中させたシステムアーキテクチャ全般のことを言う(Wikipediaより)。
なぜ今、このシンクライアントが注目されているのか。理由はセキュリティ対策にある。早い話、シンクライアントでは手元の端末には一切データが残らない。だから、万が一パソコンを盗まれてもサーバへのアクセスさえ防げば、データ漏洩する恐れがない。
ところが以前から一部では注目されていたもののシンクライアントはなかなか普及しなかった。その原因はコストである。サーバシステムはもとより、クライアント端末もハードディスクなどを持たないにもかかわらずなぜか高額だったのだ。
そこに目をつけたのがベル・データ社だ。同社システムは大手システム会社が提供するシンクライアントシステムよりも最大5割安い。コストダウンするために二つの工夫をしている。
一つはサーバに搭載するミドルウエアにライセンス料が格安の2Xソフトウェア社(マルタ)製品を採用したこと。さらには端末は中国製メーカーから調達したこと。大幅なコストダウンによって狙うのは、決して大手ではなく中堅以下の幅広い企業である。
需要はおそらく堅い。とはいえコストがネックとなってシンクライアント導入をためらっていた企業にとって、ベル・データ社の新システムは魅力的に映るだろう。
ポイントは半額である。ここは一つ思考実験に取り組んでみればおもしろいと思う。すなわちいま自社で扱っている製品を半額で提供できれば、どうなるか。あるいは競合が半額で勝負してきたらどうなるか。
さらに競合が半額で勝負するとしたら、その仕組みは今とはどう変わっているのか。こうした思考実験は頭のストレッチに最適だ。