27

1月

2010

1月27日の数字:あえて他社より10万円高い価格を設定

パナソニック『レッツノート』である。ノートパソコンの売れ筋といえばネットブック全盛、5万円以下が相場なのに対して、レッツノートは点灯想定価格を18万円からに設定する。下手をするとネットブックの3倍以上になる。

もちろん、そんなマーケット状況はわかった上でのプライシングには、きちんとした裏付けがある。おそらくはターゲットをある程度、絞り込んでいることがいちばんだ。すなわち、単なるビジネスパーソンではなく「複数の作業を同時にこなす(日経産業新聞2010年1月26日付3面)」ビジネスエリート層を狙っているのだろう。

具体的にいうなら、ただメールをやり取りするのではなく、メールを読みながらWordのファイルを開いてレポートを書き、そのレポートにはExcelのデータも読み込むとか、あるいはExcelのデータを引っ張りながらPowerPointでプレゼンの資料を仕上げていくとか。

確かにネットブックでもGoogleDocsを使えば、同じことができる。とはいえ作業の『サクサク』感には大きな差が出るだろう。いくらモバイルブロードバンドが普及したとはいえ、ヘビーな作業はマシン本体に積んだアプリケーションでやった方が速い。いうまでもなくマシン自体の性能によって操作感も大きく変わってくる。

だからなのだろう、以前に比べれば少し減ったように思えるが、新幹線の中で脇目もふらずに仕事をしている人たちが使っているのは、レッツノートである。あるいは大学教授達が愛用しているマシンは、圧倒的にレッツノートが多い。

競合製品とは明らかに異なるターゲットを狙い、そのターゲットが価値を認めるポイントでの明確な差別化を図る。この課題をクリアできたなら、あえて価格競争の泥沼に入り込む必要などまったくない。

パナソニックのレッツノートは、マーケティングの基本的な戦略、その王道をきっちりと抑えた好例だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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